レッドキング初代

痛快娯楽劇場   橋本智   どくろ怪獣レッドキング初代
この新作キットの公開は知ってましたし、画像も見てたのですがそれほど凄いキットに見えなかったので全然チェックしてなかったのですが(失礼!)いかに自分の目が節穴なのか今回はとことん思い知らされた次第です、このキットはマジすげェ〜っス!!何が凄いのかというとカッコ悪く見えたのは良くあるカッコよく見せるわざとらしさが一切削除されていた点です。個人的に橋本智という方は木を気にせず誰もがイメージする森を引きずり出す芸術肌の原型師だと思ってたのですが(ユートムなんか機械のモールドやナットなんか全然気にしてなさそうで、ゴルドンもここちょっとちゃうよ、とかいう部位があったり、人間標本は表面粗かったり、でもその存在感、物の怪度はそんなことがなんの問題にもならないぐらい逝っちゃってますモン)今回は徹底的な現実主義というか完全にリサーチされたモールド、全体像から誇張や理想は省きながらその中からその個とカッコ良さが引き出されているといった一皮も二皮も剥けた造形なのであります。コレは画像じゃなく実物を目の前にしないと判らないかな〜、個人的には今あるレッドキングキット中、最高傑作かと思います。この方はこんな造形も出来るのですな、そして大きさが怒涛の37センチ!ウルトラファンは絶対ゲットのキットでありましょう!
肩パッドのモールドが左右で倍ぐらい大きさが違うチグハグ感、画像の太股裏の着ぐるみの割れや他の部位も痛みの再現、背中のチャック部位を別パーツにすることによるあの背中のパカパカ感、それらダメダメ部位も余すことなく余計な理想も妄想も入れずに再現しながらもそれら全てがプラスに働くこの造形にはただただ感動するのみ。顔の複雑な造形に頬や手の甲のウロコも完璧に押さえてあります。
一応黒目の中に黄色、真ん中が白といったレッドキング目も再現してます、その上からクリヤー系の暗い色でコートして2重目を再現してみましたがいかがっしょ?牙ですが左がスチールでは青く塗られてるのですが映像では左右とも軽く青いだけです。撮影後に塗りなおした時に着いたのか、撮影前に塗り間違えて塗りなおされたのかは自分には判りませんがここはやはり映像からの再現ということで。毎度毎度スチールも参考にはするのですが信用しすぎると後から痛い目を見るのでやはり自分は映像主体ですな(笑)。イエローパールやホワイトパールといったのもバンバン使ってみました〜。


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